人生を変えた贈りもの
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▼ 人生を変えた贈りもの

これは、世界一のコーチングのプロ、アンソニー・ロビンスが
自分の人生を大きく変えた出来事として自著「人生を変えた贈り物」
の中で紹介している実話です。

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ある感謝祭の日、若い夫婦と子供は絶望のふちに立たされていた。
神様からの贈り物に感謝する日なのに、不幸にばかり目がいく。
ご馳走を楽しむ日なのに、貧しい食卓を飾るのが精一杯の状況だ。

慈善団体に連絡すればなんとか七面鳥も手に入るが、
プライドが邪魔をしてそんなことをする気になれなかった。
感謝祭の日に不幸な状況で、挫折と失望から2人の間には、
思いやりのないとげとげしい言葉が飛び交った。
子供は、自分の大好きな人同士がののしりあって
おちていくのを見ながら、無力感に打ちひしがれていた。

そのとき、運命が顔をのぞかせた――――
不意にノックの音がして、少年がドアを開けると、大柄な男が
よれよれの格好をして立っていた。満面の笑み。
抱えた大きなバスケットには、ありとあらゆる感謝祭の贈り物が
あふれんばかり・・お祝いのごちそうがすべてつまっていた!

おどろく家族に、男は言った。
「あなたがたがお困りだと聞いたある方からです。あなた方のことを
愛し、気にかけている者がいることを知ってほしいのだそうです」

最初、夫婦はバスケットを受け取ろうとしなかったが、男は
「わたしはお届けするように言われただけなのです」といって、
バスケットを少年の腕にあずけ、踵を返して背中越しにこう言った
「感謝祭おめでとう!」

その瞬間から、少年の人生は変わった。ほんの優しい行為だが、
そこから少年は学んだ。希望は永遠に消えることはない。
人は、まったく他人のことでさえ思いやっている。

このときの感謝の気持ちは少年の心を深く揺り動かした。
少年はいつか自分もこんな贈り物ができるようになろうと、
心に誓った。

そして十八歳になったとき、少年はその誓いを初めて実行に移した。
自分の稼いだなけなしのお金を持って食料品を買いにいった。
その日の食べ物にも困っていると知った、ある家族のために。

食料を届けるときには、わざと古ぼけたジーンズとTシャツを着て、
ただの配達係としてプレゼントを手渡せるようにしていった。

今にも倒れそうなあばら家で、対応に出たラテン系の女性は、
疑うような目で少年を見た。子供は6人。亭主は数日前に家族を
捨てて出て行った。家にはまったく食べるものがなかった。

「お届けモノです」
そういうと少年は車まで引き返し、あふれんばかりの食べ物を
運び込み始めた。七面鳥、詰め物、パイ、スイートポテト、缶詰類・・・
女性が口をあんぐりと開いている横で、子供たちが歓喜の声をあげた。

若い母親は、片言の英語しか話せなかったが、
少年の腕をつかみ、キスの雨を降らせた。

「贈り物、神様から、贈り物、神様から」

「ちがうんです」と少年は言った。そして、ぼくはただの配達係なんです。
友達からこれを預かっています」といいながら、メッセージを手渡した。

これは友人からのメッセージです。感謝祭を楽しんでください。
あなたたちはそれにふさわしい人たちです。
自分たちが愛されていることを知ってください。
そしていつか、もし機会があれば同じように誰かに贈り物をしてあげてください。
少年はさらに食料品を運び続けた。興奮と歓喜と愛は最高潮に達した。
家を離れるときに、連帯と貢献の気持ちから、涙があふれた。
去りながら振り返り、家族の笑顔を見た少年は、自分の人生が
一回りしたことに気づいた。

――― 子供のころの「悲惨な日々」は神様の贈り物だったのだ。
あの日からずっと、人に尽くすことで満足を得る人生へと導かれてきたのだ。

その日から今日まで、少年は大きな目的を持った旅を続けている。
その目的とは自分と家族に届けられた贈り物を他の誰かに届けること。
そして思い出してもらうことだ――― 

どんな辛い状況でも、それを変える道はある。あなた達は愛されている。
どんな試練もそれを価値ある学びのチャンスに変え、
人としての成長と長い目で見た幸福を実現することができる。

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人は一つの心のこもった贈り物で
人生を大きく変えることもできるのです。

あなたの「こころ」を大切な人に贈って、
最高の感動を作り出してみませんか?